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特例措置団体ステラ女学院高等科C3部を読んでみた。

アニメ放送を間近に控えるサバゲー漫画「特例措置団体ステラ女学院高等科C3部」を購入し、読み終わったので簡単に感想なんかを。
まず寸評から申しますと物足りない!!!です。全体的にサバゲに関する描写が希薄だし、1話毎の展開が非常に大雑把。仮に「サバゲ入門書」という立ち位置だとしても、大事な部分の説明が御座なりになっています。専門用語が飛び出すのに、何となく解説して終わっている感が否めません。マナー、ルールに関して注意する描写も見受けられるのですが、そもそも漫画内で禁を破っていることも少なく無いです。
例えば一巻の冒頭で、おふざけの一環として至近距離でエアガンを構え合うシーン。一人はゴーグルすら装着してませんでした。なのに後々「サバゲー以外で人に向けては駄目」と言われても説得力皆無です。さらに途中ではスク水を着てサバげをするという暴挙にも。ケガの元です。大人が自己責任で悪ふざけするならまだしも、ねぇ。
漫画なんだから、という理由で片付けていいものか僕にはわかりません。仮にこの漫画で得た知識だけでサバゲを始める人が居たら少なからず不安です。そもそも女子高生がフルサイズの電動ガンやガスガンを持って遊んでいる時点でツッコミたくなるんですが。読んだ限りでは注釈も見受けられないですし。
あと本編中にエアガンショップ「FIRST」が登場しました。あれ、恐らく実店舗のFIRSTですよね。女子高生に嬉々として特注スコーピオン(どこを改造してあるかは不明)を販売するのって企業イメージ悪くなるんじゃ…。
加えて気になったのはサバゲに関係ないイベントがやけに多いこと。美味しいお食事タイムや買い物のシーンが多く、劣化けいおん読んでる気分です。サバゲを題材にした日常マンガという印象のまま終始進むので、肝心のサバゲに関してはチンプンカンプン。そういった描写を省きサバゲに関わる部分をもっと丁寧に書けていれば、僕もマナーが~ルールが~、などと文句を言いません。中途半端にマナー、ルールを説明しているのが不可解なんです。結局、路線はどっちなんだと。
アニメ化して動きのある絵になれば、多少は許容できるようになるんでしょうか。あまりアニメは見ないんですが(というか最終話まで見られない人)、サバゲということで原作を読むまでは期待していました。他にレビューして絶賛してる人って、お金でも受け取ってるんですかね?登場人物を女の子オンリーに、というのはキャッチーなんでしょうが、果たしてこの作品を見てサバゲがやりたいと思う人が出てくるのでしょうか…出てくるんだろうなぁ。スコーピオンが市場から消えるんだろうなぁ。
どうしてサバゲに関するメディア作品って悉く失敗なんでしょう。放課後バトルフィールドとかネタで一度読んでみたいんですがAmzonのレビューでお腹いっぱいですwハイパー道楽さんで連載している「アサルトブレイク」のように、いっそ「サバゲあるある」的な内容のほうが面白いです。あれは書籍化したら買いそう…。