イタリアの青空・その2

これまでのあらすじ
自転車が欲しい。

というわけで前回より自転車購入を目論むヴィスコです。









イタリア語で「青空」を意味するチェレステを冠したビアンキのクロスバイクを求め、山梨県内の自転車ショップのHPを徘徊してみました。と言ってもHPを持っている自転車ショップがそもそも少なく、選択肢は限られていました。仕事の関係上、あまり実店舗へ行って品定めできる時間がないのでなるべく近場が理想的で、そうなると3店舗ほどしか候補に挙がりません。

そして自転車ショップも個人店のようなところだと、気難しい職人みたいな人が出てきて「帰んな…トーシローに売る銀輪はねぇよ…」と一蹴される恐れが
あります。なのでチェーン店が好ましいです。

それは冗談としてもHPでサイクリング仲間を募っているようなところは抵抗があります。あくまで通勤などの普段使いツールとして欲しいので。

イタリアの青空・その2



そこで自分が向かったのは「サイクルベースあさひ 甲府昭和店」さん。軒先に所狭しと自転車が並べられ、ガラス張りで明るい店内が露わになっているお店です。入りやすい条件が揃ってますね。

店内の写真は撮りませんでしたが、豊富な在庫のほか作業スペースも併設されていてメカニック兼販売員の方が自転車をイジイジしてます。シルバーウィーク中だったのでお客さんも多く、皆さん思い思いに店内を物色してました。

イタリアの青空・その2



お目当ての「Bianchi/ROMA3」をあやしい挙動で探すマフィア。(↑その時の再現シーン)
こんな見苦しい姿を晒しているにも関わらず、全然見つかりません。というのも、車もそうなんですが僕はだいたいの車種が全部同じに見えるんです。
なんか女子っぽいですよね。
フロントを見ただけで車種がわかる人はスゴいと思います。

観念して店員さんに「び、ビアンキ…」と吃りながら問い合わせたところ、すぐに案内してくれました。ありました。
探し求めていたBianchiROMA3、ではなくROMA4でした。
そもそもROMAという名前はシリーズの総称を指しており、その中で3やら2などグレードが分かれているのです。ROMA4はシリーズ中もっともグレードが低いモデルで、値段も3より20,000円ほど安価となっています。

イタリアの青空・その2


僕がサイトのオススメで見たのは3。駄目元で3の在庫を聞いてみると、取り寄せになるとのこと。ってことは頼んだら買わなければならない!実店舗のメリットが半減してしまいます。しかもメーカーから取り寄せになるので、在庫がないと当分待たされるのだとか。

では3と4は何が違うのでしょうか。店員さんはカタログ片手に丁寧に説明してくれましたが、要は各パーツのグレードの差だとか。そんなに変わるのか?
しかし気になったのはギアが全く別物であるという点。3のギアがロードバイク用の仕様であるのに対し、4はMTB仕様らしく両者でペダルの重さやスピードに結構違いがあるんじゃないかと想像できます。
ただ3の実物がないので比較しようがありません。とりあえず無いものねだりは我慢して、試しに4に跨らせてもらうことに。

足が着かない。
これには少なからずショックというか、恥ずかしくて憤死しそうになりましたが、冷静に考えれば伊メーカーの自転車なんだから造りも欧米人向けに決まっています。僕の足が決して短いわけではないと断っておきますが、足長人種との覆せない差を図らずも思い知らされました。

他に驚いたのはハンドルの間隔が狭いこと、サドルが小さいこと、そしてスタンドが標準で備え付けられていないことでした。スポーツバイクって基本的にそうなのでしょうか。これが分かっただけでも通販で買わずに正解だと思いました。

確かに当初欲しかったのは3ですが、フォルムに全く違いがなくお求めやすい4がかなり魅力的に見えます。美女よりもちょいブスの方が興奮する。そんな心境でした。また初期投資が高い買い物ですから、買って使ってみたらイマイチだった…なんて時のリスクが膨らみますから慎重になるべきです。その理論でいくと安い4の方が、いやでも考えろヴィスコ。本当に欲しいものを手に入れずに妥協する半端な男がマフィアを名乗れるのか?いやでも、そこはやっぱり…。

これください。
時間にして5秒くらいしか悩みませんでした。そりゃもうハッキリと晴れ晴れしく、時計じかけのオレンジのラストシーンで見せたアレックスばりの笑顔で言ってしまいました。据え膳食わぬは男の恥と言いますから。しかもお目当てのチェレステカラーなら即決です。

イタリアの青空・その2


我が家にお迎えできて光栄ですROMA4様。山梨の陽を浴びているはずなのに、ここだけイタリアのローマ広場の様です。

イタリアの青空・その2


本体以外にも前照灯、鍵、スタンドと自転車なら標準装備だろと思っていたものが付いていなかったのは驚きました。知らずに通販で買っていたら販売店に「不良品だコラァ!」などと無知を晒すところでした。

イタリアの青空・その2


タイヤもこんなに細いんですね。空気入れも空気圧メーターが付いている少し特殊なものが必要で当然買いました。備品類だけで述べ2万円弱はかかりましたね。
エコとは一体。

イタリアの青空・その2


自慢じゃないけど僕お尻が大きいんですよ。骨盤が広くて安産型だってよく言われます。何を生めるんだ僕は。今の所は排便以外で捻り出したものはないので、今後が楽しみです。

イタリアの青空・その2


ビアンキのマークもイカしてます。通勤に早速使っているのですが、とにかく快適。こんなにペダルって軽いんだ、と感動しています。また立ち上がりの速度からママチャリと一線を画し、信号が変わると同時にニキビ顔の学生にケツを拝ませる快感は他では味わえません。

僕の住む地域では晴れれば富士山が当然のように見えるので、通勤時に雄々しい姿が眺められるのは気持ちがいいです。学生の時は当たり前だったけど、10年の時を経て再認識しました。また普段は気にならない風の強さ、道路の舗装状況、ゴースト物件と化しているテナントなど発見も多く楽しいです。

日頃の運動不足が祟り、職場に着く頃には足がパンパンになっている弊害を除けば最高の乗り物です。あと雨は無理。その時は素直に諦めて車ですね。まだ手放していないので、今の職場にいる間は併用していきます。

これでAGITO行けるかなぁ…いつか挑戦します。定例会の日だと迷惑かかるので、それ以外の日に。何しに行くんだろ。






同じカテゴリー(自転車)の記事画像
イタリアの青空・その1
同じカテゴリー(自転車)の記事
 イタリアの青空・その1 (2015-09-26 02:13)

2015年10月14日 Posted by ビスコ  at 02:39 │Comments(0)自転車

<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。